やくそく

2012年9月26日 | 日々の友 |

この色も、とても気に入っている
から、あの約束は、随分と先の事
になりそうだ。

あれは、7年くらい前の
ある春の日だったと思う。

お茶の水の小さな場所で、確か、
クボタサンが、ニコニコと迎えて
くれたような記憶がある。

色とりどりの優しい色が、
たくさんあったその場所で、
草木染めの色と、その布地
の心地よさに惹かれて一枚
のストールを手にしてた。

サクラ色のカーディガンを
着たクボタサンが、手染メ
屋さん
は、何度でも染め重ね
してくれるのだそうですよ!
と言った。

ホントに?と、私が言った。

クボタサンが、大きく頷いた。

少し迷って、家にソレを連れて帰って、
しみじみと眺めてみても、やっぱり、
コレを選んで良かったなぁと思ってた。

何度でも染め重ねします!という
小さな紙を読みながら、ホントに
そんな事してくれるのかなと実は、
あまりホンキにしていなかった。

そして、その1枚のストールを、私は、
まるでお守りのように持ち歩いていた。

化学繊維に違和感を覚えて、それまで
普通に着られていた服が、着られなく
なった頃でもあったから、本当に×2
出会えて良かった1枚だった。

今年の春に、はじめて手染メ屋さん
に伺って、アオキサンにお会いした。

初めてなのに何となく懐かしい感じの
するお店だった。ずいぶんと長いこと
お世話になっていますとかご挨拶した。

コレはウチのですかね?と言われた
ほどに過去の作品だったのだけれど、
あー思い出しましたーウチのですー
と、言われてホッとした。

そして、いつでも染め重ねしますよ!と
言って下さったのだけれど、私はその色
をとても気に入っていたから、まだいい
ですと言って、そのまま持ち帰ってきた。

また京都に来たときは寄ってくださいね!と
言われて、次は何時になるか解らないけれど
とか思いつつ、また来たいなとも思ってた。

ある意味、思いがけず、ふいに再び京都
に行く予定ができた。でも今回は、日帰り
だから手染メ屋さんに行く時間はないかも
と思っていた矢先・・・ストールに真っ黒な
シミを作ってしまった。ペンのキャップ
が外れてて、インクが染みこんでしまって
いたわけで、ショックで、驚いたけれど・・・

アオキサンのいつでも染め重ねしますよ!
という声を思い出して、またホッとした。

再びお店に伺って、ストールを手に少々
お話していたら、再びアオキサンが、
あー思い出しましたーと言ったので、
可笑しかった。

あの約束は、ホントだった。
そしてまた新たな約束をして下さった。

とても、とても嬉しくなった。

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